乳頭縮小
乳房の大きさに比べて「乳首が大きい」、出産授乳によって「肥大した乳首」「左右差がある」「形が変形している」などの乳首を、乳頭組織を一部取り除くことにより理想的な形と大きさにすることができます。
Doctor's Voice
乳頭縮小は、程度にもよりますが、基本、乳管を温存して処置しますので、授乳に障害がでることはありません。感覚はだいたい3~6ヶ月で元に戻ります。 乳頭の手術は、血行の良いところですので傷の治りは早く目立ちませんし、結果が効果的しかもきれいに出る手術です。乳頭に悩みのある方は、一度カウンセリングを受けてみるとよいでしょう。
治療方法
まず乳輪部分に局所麻酔を行います。
乳汁の出口である乳頭先端や乳管を傷つけないように乳頭の根元の部分と先端を残し、リンゴの皮をむくように乳頭側壁の皮膚を筒型に切り取って、茸のような形になった乳頭をそのまま垂直に降ろします。後は乳頭先端を乳輪側にきれいに縫合して手術を終了します。乳頭が長い場合や乳頭頸が太い、形が整っていない乳頭も術式は同じです。
痛みは?
局所麻酔を行なう時に、乳輪にチクッと感じる程度の痛みがありますが、手術中はほとんど痛みを感じません。
手術時間は?
手術は、両側で約60分です。(片方30分程度で終了します。)
治療経過
術後7日間は自己消毒をし、ガーゼをあててください。7~10日目に抜糸をします。その間は乳頭に直接触れたり擦ったりせず、喫煙や飲酒を控えてください。また入浴を避けて手術翌日からのシャワー程度に留めておいてください。シャワー、洗髪は翌日より直接傷を濡らさないよう防水テープで保護すれば可能です。入浴は抜糸当日までできません。術後は抗生物質、痛み止めと胃薬が処方されますので、継続して服用してください。
翌日から通常の仕事なら大丈夫です。
- 手術当日
- ・メイク
・洗顔
・洗髪
・シャワー - 翌日
- 2・3日後
- ・ガーゼ交換のための通院
- 7~10日後
- ・抜糸のための通院
- ・入浴
通院は?
2~3日後にガーゼ交換、傷口のチェックのため通院してください。その後は抜糸するまで自己消毒していただき、7~10日後に抜糸のために通院が必要になります。以後2週間~1ヶ月後に傷跡の診察を行います。
腫れ・痛みは?
腫れや青あざ(内出血)はほとんどありませんが、術後約7日間は手術箇所がジンジンと痛みます。これに対しては、痛み止めで十分カバーできますが、乳頭への接触は2~3週間は避けた方が良いでしょう。
傷跡は?
術後の傷跡には個人差がありますが、もともと乳頭部の皮膚がデコボコしているので、ほとんど目立たず、時間の経過とともに徐々に分りにくくなります。 傷跡完治の目安は、約1~2ヵ月です。